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私説:遺伝子組み換え作物の中には農薬に耐性を持つものがあるが、その利用者のモラルの欠如が問題を大きくしている


BS世界のドキュメンタリー「遺伝子組み換え戦争 “戦略作物”を巡る闘い 欧vs.米」

遺伝子組み換え作物の安全性を疑問視している方も少なくないと思いますが、これまで私は、その問題点を「将来どのような問題が生じるのか予測できない」ことと理解していました。

どころが3年前にBS1で放送されたBS世界のドキュメンタリー「遺伝子組み換え戦争 “戦略作物”を巡る闘い 欧vs.米」を見て、遺伝子組み換え作物が将来ではなく、現時点ですでに健康被害をもたらしていることを初めて知りました。
さらに言えば、遺伝子組み換え作物がどのような目的で作られたものであることさえ、よく知りませんでした。

モンサント社による自社の農薬に耐性を持つ遺伝子組み換え作物の開発

番組では様々なトピックが紹介されていましたが、特に印象に残ったのは、アルゼンチンの大規模大豆農場における、モンサント社という化学メーカーが開発した、自社の農薬に耐性を持つ遺伝子組み換え作物の栽培の実態でした。

番組によれば、これらの農場では除草や害虫駆除のために大量の農薬が使用され、その健康被害と想定される奇形児出産の多発などが生じているとのことでした。

またこの伝子組み換え作物の開発目的は、表向きは農薬に耐性を持つ作物を開発することで、農薬の作物の栽培に対する悪影響を減らせるため収量の増加が期待できるというものです。
しかしその耐性も、あらゆる農薬に対してのものではなく、あくまで自社製品に対してのものであるため、結局はモンサント社に多大な利益をもたらすことになり、それこそが真の目的ではないかとの疑問も投げかけられていました。

遺伝子組み換え作物を利用する農家のモラルにも大きな問題があるのでは

もっとも番組を見た当時はこの見解に同意しましたが、改めて番組の内容を振り返ってみますと、製造メーカーだけでなく、その商品の利用者である農家のモラルにも大きな問題があるように思えます。

なぜなら、もし法律で定められた基準の範囲内で農薬が使用されていたとすれば、番組で報じられていたように20%を超える農家の人々に健康被害が生じるはずがなく、したがってそれを遥かに超えた量の農薬が使用されていたからこそ生じた被害ではないかと考えられるためです。
恐らくどれほど農薬を使っても栽培する大豆にはまったく影響がないと想定し、それならどんどん使って収量を増やした方が得と考えたからではないかと推測されます。

このような健康被害が生じてしまった要因として、番組では現地の人が読めない英語で説明書が書かれていたことが挙げられていましたが、たとえそうだとしても作物という健康に直接影響するものを扱う人が農薬の害にまったく無頓着というのは大きな問題だと思うのです。

ですからモンサント社の経営戦略には、作物という健康に直接影響する商品を扱う者に課せられるべきモラルが欠如しているような農業従事者の金銭欲を巧みに利用している一面もあるのではないかと、この番組を振り返ってみて感じました。